彼女色に染められる


        彼女色に染められる
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大学のゼミにいる先輩。

いつもゼミ室で見かける彼女は、
無口で物静かで、どこか物憂げで、
とても字のきれいな人だった。

「……きれいな指、ですよね」

二人きりのゼミ室で、初めて声を掛けられて。
それから僕は先輩を目で追うようになった。

少しずつ話をするようになって。
気が付けば好きになっていて。

「好きです……先輩のことが……」

先輩が就職活動でゼミに来なくなる最後の日。
ぼくは人生で初めての告白をした。

「……私、普通じゃないから……」
「優しくされても、感じないの」

「動けなく、されて……叩かれたり、とか……
首とか、締められたり……乱暴に、されないと……」

「それでも、私色に染まってくれる?」

それが先輩の返事。

先輩の言ってることは分からなかった。
僕は先輩を繋ぎ止めるために、
震える声を絞り出して答えた。

「お……教えて……もらえ、たら……」

それこそが、先輩の求める答えだった。
僕を彼女色に染める答えだった。

気が付いた時には、もう遅く。
僕は先輩に誘われるがまま。

どうしようもなく、彼女色に染まっていく――

地味眼鏡の先輩に、
性癖をねじ曲げられる137ページ。

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